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お仕立て直しから伝わる、お客様の大切な想い
日々、お仕立て直しに送られてくる、使い込まれたせんべい座布団やおじゃみ座布団。
私はそれらを手に取るたび、「お客様の大切な想いが宿っている」と感じます。
届く座布団は、厚みや生地の状態はさまざま。
共通しているのは、どれも長く大切に使われてきたということ。
そのぬくもりが、しっかりと伝わってきます。
大切に使ってこられた、思い出の詰まった座布団だからこそ、
「もう一度使いたい」「これからも長く使いたい」と願われるのだと思います。
今、私たちの衣食住にかかわる身の回りの物は、機械で大量に作られたものが多くありますが、どこで、誰が、どんな想いで作ったのかが分かりにくいから、簡単に捨てたり、新しい物に買い替えたりしてしまうのかもしれません。
「誰かのために愛情を込めて作る」
「壊れたら直して使う」
今の暮らしの中で、そんな手間をかける行為はどれだけ残っているでしょうか。
愛着心は、想いから生まれる
昔は、座布団や布団も家族の手作りが多く、学校に持っていく雑巾一枚にも愛情が込められていました。
そんな暮らしの中で、自然と「物を大切にする心」が育まれていたのだと思います。
想いを込めて手作りされた物は、使うほどに愛着が深まり、使い手の“想い”も宿ります。
やがて、大切な相棒となり、宝物のような存在になっていきます。
物に宿る、作り手と使い手の想い
京都にある洛中高岡屋のショールームには、年季の入った手作りの商品棚が並んでいます。
角がすり減っていたり、傷が残っていたり。
そこには、長年使い続けた歴史や、手をかけて丁寧に造られた跡が刻まれています。
その棚を見るたびに、私はどこか懐かしく、何とも言えないぬくもりを感じます。
心を込めて手作りされた物を大切に使うこと。
手間がかかっても、誰かのために心を込めて直すこと。
私はそんな想いを、これからの暮らしやものづくりにも大切にしていきたいと思っています。
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