
職人たちが丁寧に仕立てるくつろぎの道具をお届けしている、洛中高岡屋。
「普通のサイズのお布団じゃ、ちょっと大きいんだよな…」
「この座椅子にぴったり合う、そんなお座布団はないかしら…」
様々な思いを持ったお客様にご相談頂き、日々、あたらしい寛具が生まれています。
私たちは、くつろぎの道具「寛具(かんぐ)」のメーカーです。
ただご要望どおりに形を作るだけでなく、お客様が「どうくつろぎたいか」をとことん考え、最善の形をご提案すること。それが私たちの役目だと考えています。
今回は、大切な生地と一緒にご相談くださったお客様との、寛具のものがたりをご紹介します。
1. 眠っていた「試し織り」の生地

以前、帯を誂えられたというお客様。
その際、手元に「試し織り」の生地が残ったそうです。
試し織りとは、本番の帯を織り上げる前に、色合いや柄の出方を確認する大切な作業。
お客様は、この試し織りの生地を大切に保管されていらっしゃいました。
世界にひとつのこの生地を活かして、日々に寄り添うお腰当て布団(背あてクッション)のお仕立てをご依頼いただきました。
3. 美しく、寛げるものを目指して
お預かりした帯地は、とても複雑で、引き込まれるような美しいお色味でした。
生地の端には、それを織りなす多彩な「糸」がフリンジのように残っていました。この無数の糸があってこそ、この美しい生地が織り上がったのです。
帯になった時には見えなくなるこの糸を、どうしても生かしたい想いになりました。
さらに、この帯地の長さはおよそ30cm程度。そのままお仕立てすると、お腰当て布団としては少し小さく、くつろぐには物足りないサイズになってしまいます。
そこでご提案したのは、「フレームデザイン」のお仕立てでした。ベースの生地に、大胆に帯地を縫い付けて仕上げます。

ベースには、洛中高岡屋の本麻生地・墨をセレクト。帯地の色彩と凜とした風格を最大限に引き出します。
フレームデザインにすることで、生地を余すところなく魅せながら、くつろぎやすいサイズ感も叶えることが出来ました。
4. ご縁が紡いだ、新しいくつろぎ
今回のご依頼は、京都の四条河原町に本店を構える京呉服の老舗「ゑり善」様とのご縁で実現したものでした。
ゑり善さんが大切にされておられる、お客様との深いつながり。そのつながりがあったからこそ生まれた、特別な寛具です。
お客様の想い、歴史、そして文化を大切にされるゑり善さんの姿勢。 扱う商品は違えど、私たちもその心を学び、ますますお客様を大切にしていけるよう精進してまいります。
後日、お客様からはご自宅で寛具をお使いいただいている素敵なお写真を頂戴しました。クッションが大好きだというお客様の日常に、新しいくつろぎをお届けできたこと、この素敵なご縁に心より感謝いたします

5. あなたにぴったりのくつろぎの形を

洛中高岡屋では、お客さまを想ってプランナーが選んだ生地を取り揃えております。ですので、お持ち込みの生地を、すべての場合で承れるわけではありません。
でももし、
大切な思い出を「寛具」という形にするのはどうか?
そう思われたら、ぜひ、私たちにご相談下さい。
寛ぎは、どんな場所でも、誰に対しても訪れます。
あなたに寄り添うぴったりの形を、わたしたちと一緒に考えてみませんか。





